
誰かが道でスリに遭ったとき、ロボット警官が駆けつけて泥棒を捕まえる、そんなSF映画のワンシーンが現実になるかもしれない。
4日(現地時間)、サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、中国南部の街にヒューマノイドロボットが人間の警察官とともに路上パトロールに配備された。
このロボットは、一般的な小学生ほどの体格で、身長138cm、体重40kgだ。
人間と並んで歩き、握手するなど、人とコミュニケーションを取る機能も備えている。
「PM01」というモデル名を持つこのパトロールロボットは、昨年12月に発売され、価格は8万8,000元(約180万円)とされている。
SCMPによると、PM01は人間のように自然でスムーズな歩行が可能で、前輪を回転させるといった複雑な動作もできるという。
また「強力なチップとさまざまなセンサーを搭載し、レーザーで距離を測定して周囲の地図を作成するLiDAR(ライダー)システムを備えている」と説明されている。
最近、中国江蘇省連雲港でパトロールロボットが人間の警察官と協力し、行方不明になっていた3歳の子どもを発見することに成功した。これにより、中国国内でのロボット警察導入への警戒感がやや薄れたとみられる。
しかし、パトロールロボットの導入に関するニュースを聞いた一部のネットユーザーは、「本当に役に立つのか」と疑問を抱いている。
「思ったよりぎこちない」、「人を守るロボットというより監視カメラみたいだ」、「ロボットが人を守る時代が近づいている」、「ロボットが暴走して人を襲ったらどうするんだ」などの懸念の声が上がっている。
また、先月6日には中国で「完璧なダンスパフォーマンス」で話題となったAIヒューマノイドロボットが、人を攻撃するような動きを見せたこともあり、パトロールロボットに対する不安は今後さらに高まる可能性がある。