1日、韓国ソウルのオフィス街の中心・市庁駅付近で大規模な交通事故が発生した。
警察に最初の通報が入ったのは同日午後9時27分頃だった。帰宅のため地下鉄駅に向かう人々、7月からの新たな半期を迎え会食を楽しむ人々が入り混じる中、悲劇が起きた。
ソウル市中区(チュン区)に位置する市庁駅近くの交差点で、車が歩道に突進してきたというのだ。この事故により9人が死亡し、4人が重軽傷を負った。
警察は、車を運転していた60代の男を現場で逮捕した。初報では70代と報じられていた男の年齢はその後訂正された。
警察は車が現場近くのホテル側から逆走してきたという目撃者の証言などをもとに、事故の詳細を捜査している。また、事故現場の四方向を交通規制した。
ソウル市交通情報センターも、同日午後10時5分頃、「世宗大路(セジョンデロ)に位置する市庁駅前で発生した大規模人身事故に対する措置のため、四方を全面的に交通規制している」とし、「ドライバーは迂回するように」と案内した。
午後10時45分頃、事故現場でのブリーフィングが行われた。消防当局と中区庁の関係者が出席し、「負傷者8人のうち4人は重体で重体患者の内3人は心停止状態にある」とし、「死亡者の身元は把握中にある、確認でき次第、遺族と連絡し、病院に搬送する予定だ」と明らかにした。しかし、午後11時20分頃、心停止状態にあった3人全員が亡くなり、死亡者は最終的に9人となった。
その他の負傷者は、現場近くの新村(シンチョン)セブランス病院や江北三星(カンブクサムソン)病院に搬送された。
一方、加害者の60代の男は「急発進」を主張しており、飲酒運転や薬物使用の疑いは現時点ではないことがわかった。加害者も事故により負傷し、病院に搬送された。
現在、警察は事故の詳細を捜査中だ。一方、消防当局は救急対応1段階を発令し、事故現場に応急救護所を設置し、車両37台と134人の人員を投入して事故現場の処理を行っている。