11月の米大統領選挙で対立するジョー・バイデン米大統領とドナルド・トランプ前大統領の支持率の差が、初めて行われたテレビ討論会後に拡大たことが明らかになった。候補辞退の圧力を党内外から受けているバイデン大統領は党幹部たちに「誰も私を押し出せない」と宣言し、続行を名言した。
■支持率の差が広がった
米CNN放送が現地時間の2日公開した世論調査の結果によると、トランプ氏の支持率は49%で、バイデン氏より6%ポイント高かった。これは4月の支持率と同じ結果だ。この調査はテレビ討論会直後の先月28日から30日までアメリカの有権者1274人を対象に行われた。
NYTが3日に公開した世論調査では、トランプ氏の支持率が49%でバイデン氏を8%ポイントリードした。該当調査はNYTが米シエナ大学と共に先月28日から2日まで登録有権者1532人を対象に実施したもので、バイデン氏はテレビ討論会前の同じ調査でトランプに6%ポイント負けていたが、討論会後にさらに2%ポイントを失った。
米民主党のロイド・ドゲット下院議員(テキサス州)は2日、公開的にバイデン氏の大統領選挙運動の中止を求めた。3日にも同党のラウル・グリハルバ下院議員(アリゾナ州)がバイデン氏の候補辞退を主張した。これに関しNYTは、バイデン氏が周囲に候補辞退の可能性を言及したと報道したが、米ホワイトハウスのカリン・ジャン=ピエール報道官は3日のブリーフィングで該当報道について「完全な偽り」と反論した。
米政治メディアのThe Hillは3日、関係者を引用してバイデン氏の選挙キャンプが撤退論の修復に乗り出したことを伝えた。ジェフ・ジーアンツホワイトハウス秘書室長も同日、全スタッフに国政課題の遂行に専念するよう指示を出した。彼は外部の政治的な騒音を遮断するよう要求しながら、スタッフの気を引き締めた。
■バイデン氏、「大統領選挙レースから去ることはない」
米政治メディアのPoliticoによれば、バイデン大統領選挙キャンプと民主党全国委員会の関係者たちは3日ビデオ会議を開催した。会議に参加した関係者2人によると、バイデン氏はこの日、予告なしに該当会議に参加した。
バイデン氏は「できるだけ明確に、そして明快に言おう。私はこの大統領選挙に出馬する。誰も私を押し出すことはできない。去るつもりはない」と述べた。そして、「この大統領選挙運動が終わるまで残る。そして、我々は勝つだろう」と強調した。党内外からの撤退圧力にもかかわらず、大統領選挙を最後まで完走するという意志を明らかにした。
バイデン氏はこの日、「民主党員が団結するとき、常に勝った」と述べ、「2020年にトランプを打ち負かしたように、2024年にも再び彼を打ち破るだろう」と強調した。この日の会議に参加したハリス副大統領は、バイデンに全てを賭け、「後退しない。我々の大統領が導く通りに進むだろう」と強調した。
米民主党内の大統領候補選はまだ進行中で、公式的な大統領候補指名は8月の党大会で行われる。