前方を塞いだ車両に対してあおり運転をし、死者が発生する事件を起こした40代の運転手に、懲役5年の判決が下された。
24日、韓国の法曹界によると、最近、大法院第3部は一般交通妨害罪などの罪で起訴されたAの上告を棄却し、懲役5年を確定させたという。
Aは昨年3月24日午後5時10分頃、京釜(キョンブ)高速道路・ソウル方向の北天安IC付近で、4台の車両が絡む追突事故を引き起こした容疑にかけられていた。
当時、Aは乗用車で高速道路の5車線を走行中、4車線を走っていたバンが前に割り込んできたことに腹を立て、追い越した後その場で約17秒間停止していたことが伝えられた。
バンは急ブレーキを踏み、その後に続いていた3台のトラックが相次いで追突した。これにより、小型貨物車の運転手1名が死亡し、他運転手2名が負傷したという。
Aは事故後、現場から逃走したが、結局警察に逮捕された。Aは裁判で「故意ではなかった」と主張したことが明らかになった。
当時、第1審の裁判所は「急停止したということは、衝突事故を起こし、死傷者が発生するかもしれないということを一般人でも十分に予見できることであり、過去に7台の連鎖衝突事故を引き起こした前歴もある」として、Aに懲役5年を言い渡した。
Aはその後、第2審で被害者の遺族のために2000万ウォン(約223万円)の保釈金を支払ったが、裁判所は「本当に反省しているのか疑問だ」とし、第1審の判決を維持したという。