「シャーマン(呪術者)」を名乗り、受験を控える女子高生を約2年間にわたり心理的に虐待してきた20代の女が逮捕された。
23日、ソウル南部地検刑事3部(ソン・サンヒ部長判事)は、22歳の女を傷害、強要、恐喝、強制わいせつなどの容疑で逮捕したと明らかにした。
検察によると、被告の女は2021年3月、当時高校3年生だったAさんに「私は霊能力者でシャーマンだ」と自ら名乗り接近した。その後、Aさんと2022年11月から約8ヶ月間にわたり同居し、彼女をガスライティング、つまり、心理的に虐待した。
被告は自分の言うことを聞かなければ家族に危害が及ぶかのように脅迫し、凶器で自傷行為をさせたり、生ゴミや犬の排泄物などを食べさせたりした疑いが持たれている。検察の捜査の中で、被告がAさんから300万ウォン(約33万円)をだまし取り、さらに、強制わいせつに及んだことも明らかになった。
検察関係者は「被害者が平穏な日常を取り戻せるよう支援し、裁判手続きにおける被害者の陳述権を保障する」と述べ、「被告には罪状に見合った厳正な刑罰が言い渡されるよう最善を尽くす」と語った。