ホーム ニュース 卵高騰の米国、農務長官の「鶏を飼え」発言にネットユーザー怒り

卵高騰の米国、農務長官の「鶏を飼え」発言にネットユーザー怒り

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引用:聯合ニュース
引用:聯合ニュース

鳥インフルエンザの流行により、卵の価格が高騰している米国で、農務長官が提案した対策が物議を醸している。

最近、米国では平均4.95ドル(約732円)だった卵1ダース(12個入り)の価格が、10ドル(約1,479円)を超える地域も出ている。鳥インフルエンザの流行で数百万羽の鶏が処分され、その影響で卵の価格が急騰したのだ。

農務省は今年、卵の価格が41.1%上昇すると予想している中、ブルック・ロリンズ農務長官は2日(現地時間)、フォックス・アンド・フレンズの週末インタビューで卵の価格高騰に関する質問を受けた。その際、問題となった回答が飛び出した。

ロリンズ長官は「裏庭で鶏を飼うのも一つの方法かもしれない」と述べ、これを素晴らしい解決策だと評した。

自身の周りの人々も鶏を飼うことを検討しており、彼女自身も裏庭で鶏を飼っているとも語った。また、先週のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)への寄稿でも、家庭で鶏を飼うことを提案していた。

しかし、全ての国民が裏庭を所有しているわけではなく、卵を購入するよりも鶏を飼育する方が費用がかかる可能性があるとの指摘が出ている。家畜専門家のデイナ・ジュークはUSAトゥデイのインタビューで「卵を購入するよりも利益を出すには、裏庭で少なくとも8羽の鶏を飼う必要がある」と指摘した。

ネットユーザーもロリンズ長官の発言を批判している。SNS上では「12個入りの卵を20ドル(約2,957円)で買うのが高いと感じるなら、600ドル(約8万8,716円)で鶏小屋を買って裏庭に置き、毎月50ドル(約7,393円)の維持費を払うのもいいだろう」と皮肉られている。

あるネットユーザーは「誰もが鶏を飼える余裕があるわけではない。裏庭のない人もいるし、米国の都市部では鶏の飼育が禁止されている地域もある。さらに今は鳥インフルエンザが流行中だ」と批判した。

別のユーザーは「裏庭程度の規模で鶏を飼うのは、店で卵を買うより安くはない」と述べ、「鶏は鶏小屋や餌、毎日の世話が必要な動物であり、良い点もあるが決して安くはない」と指摘した。

実際に裏庭で鶏を飼っているという人は「鶏同士が喧嘩せず、原因不明で突然死なないだけでも幸運だ」と述べ、「裏庭で鶏を飼う場合、本当に理由もなく死ぬことがある」と語った。

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