![引用:AFP通信](https://contents-cdn.viewus.co.kr/image/2025/02/CP-2023-0328/image-e4b7ba90-2b56-4bc0-a132-602ffbc83d03.jpeg)
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はロシアとの和平交渉が実現した場合、両国が占領している領土の交換を提案する考えを示した。
11日(現地時間)、ゼレンスキー大統領は英紙「ガーディアン」のインタビューで、ロシアに領土交換を提案する可能性があると述べ、米国を除外しようとする欧州の安全保障保証は受け入れられないと明言した。
ゼレンスキー大統領はウクライナが6か月前に占領したロシアのクルスク州を、ロシアが占領しているウクライナ領土の返還と引き換えに提示する考えをロシアのウラジーミル・プーチン大統領に示した。
ゼレンスキー大統領は「どの領土になるかは今後の展開次第だ」としつつ、すべてのウクライナ領土の重要性を強調した。ロシアは2014年にクリミア半島を併合し、2022年の侵攻後にはドネツク、ヘルソン、ルハンスク、ザポリージャの各州の一部を併合している。
トランプ元米大統領がロシア・ウクライナ戦争の早期終結を推進する中、ゼレンスキー大統領は「米国抜きの安全保障保証は真の保証とは言えない」と強調した。ウクライナ政府はNATO加盟や平和維持軍派遣などの軍事的コミットメントを伴わない終戦合意に警戒感を示している。その理由はロシアが態勢を立て直し、新たな軍事攻撃を仕掛ける可能性があるためだ。
ゼレンスキー大統領は14日、ドイツのミュンヘンで開催される安全保障会議でヴァンス米副大統領と会談する予定だ。米政府は今週、ウクライナ・ロシア担当特使であるキース・ケロッグ氏をウクライナとミュンヘン安全保障会議に派遣する予定だ。
英紙「デイリー・テレグラフ」によると、ケロッグ特使は和平案の最終調整前にNATO加盟国の指導者らと個別に会談を行う予定だという。