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ホワイトハウスに返り咲いたドナルド・トランプ米大統領が2023年に起訴された際の自身のマグショット(被告人の写真)を額装し、執務室の前に掲げている様子が捉えられ、注目を集めている。
米ABC放送は15日(現地時間)、トランプ大統領とインドのナレンドラ・モディ首相との首脳会談を報じた写真の中に、問題のマグショットが写り込んでいたと伝えた。
写真によると、トランプ大統領のマグショットを掲載したニューヨークポストの一面が額に入れられ、ホワイトハウス執務室の入口に面した壁に掛けられている。
この写真は少なくともトランプ大統領が初めて外国首脳と会談した4日以降、その場所に掲げられていたとABCが伝えた。
この廊下は執務室からキャビネットルームへと続く通路で、額は各国首脳を含め執務室を訪れる人々の目に留まる可能性があると付け加えた。
執務室内から廊下方向を見ると、角度によってはトランプ大統領のマグショットが、ジョン・アダムズ、フランクリン・ルーズベルト、トーマス・ジェファーソンなど歴代大統領と同じフレームに収まることになる。
このマグショットはトランプ大統領が2020年大統領選の敗北を不服とした容疑で2023年に起訴され、検察に自主出頭した際、ジョージア州フルトン郡の拘置所で撮影されたものだ。
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トランプ大統領は当時、自身への捜査と起訴を「政治的報復」「魔女狩り」と非難し、マグショットをむしろ「抵抗の象徴」として位置付けた。
翌年の大統領選ではマグショットを使った記念品を販売するなど、選挙資金集めにも活用した。
自己愛が強いことで知られるトランプ大統領は支持者の間でマグショットが人気を集めることに満足していたとも伝えられる。
昨年8月の選挙集会で彼は支持者に向かって「この写真はエルビス・プレスリーやフランク・シナトラを超え、史上最も売れたマグショットとなった」と述べ、「皆さんが私を彼らよりも大きく育ててくれたことを誇りに思う」と語った。
今年1月に公開された大統領の公式写真も、表情や姿勢などが全体的にマグショットに似ているとの評価を受けた。