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2024年11月25日月曜日
ホームトレンドスポーツ世界1位でも年俸600万円?金メダリストが叫ぶマイナースポーツの悲哀…各国異なるスポンサー対応

世界1位でも年俸600万円?金メダリストが叫ぶマイナースポーツの悲哀…各国異なるスポンサー対応

引用:Newsis/アン・セヨン、聯合ニュース/インドのシンドゥ・プサルラ

パリオリンピックのバドミントン女子シングルスで28年ぶりに韓国に金メダルをもたらした世界ランキング1位で22歳のアン・セヨン選手(サムスン生命)は、昨年、賞金や年俸などで約9億ウォン(約9,700万円)の収入を得たという。

しかし、世界ランキング二桁台でも年間で約100億ウォン(約10.7億円)を稼いだ選手がいることを考えると、この金額は極めて少額であるといえるだろう。

12日、世界バドミントン連盟(BWF)によると、アン・セヨンは昨年のBWFワールドツアー8大会で優勝し、BWFワールドツアーファイナルズでも準決勝に進出を果たして、賞金総額62万8,020ドル(約9,200万円)を獲得した。

これは、同じく金メダリストでオリンピック2連覇を達成した男子シングルス世界1位でデンマークのビクトル・アクセルセン選手が獲得した64万5,095ドル(約9,500万円)に次ぎ、男女合わせても2位に該当する。

なお、アン・セヨンがこれまでにBWFワールドツアーで稼いだ生涯賞金総額は145万8,291ドル(約2.14億円)である。

アン・セヨンの現在の年俸について、はっきりとは明らかにされていないが、韓国実業バドミントン連盟の規定に則ると、入団3年目の昨年までは「契約金・年俸上限制度」が適用されていたはずである。

入団初年度の年俸について、大卒選手は6000万ウォン(約647万円)、高卒選手は5000万ウォン(約539万円)の上限が定められている。以降、3年目まで1年毎に7%以上の上昇率は認められていない。同様に契約金も前者は1億5,000万ウォン(約1,618万円)、1億ウォン(約1,079万円)が上限となっている。

アン・セヨンは2021年1月に光州(クァンジュ)体育高等学校を卒業し、すぐにサムスン生命に入団した。彼女も3年目の昨年まで契約金・年俸上限制度に沿って、年俸を受け取っていたと伝えられている。

賞金と年俸を合計すると、アン・セヨンの昨年の収入は総額9億ウォン(約9,700万円)に達するが、これは国際舞台で戦う海外のライバル選手に比べると大変低い水準である。海外ではスポンサーの協賛や広告料などを自由に受け取ることができるが、韓国選手は規定上、個人的なスポンサーの協賛が一切禁止されているためである。

世界ランキング13位のインドのバトミントンスターであるシンドゥ・プサルラ選手は、広告料とスポンサーからの協賛金だけで昨年710万ドル(約10.4億円)を手にした。プサルラの昨年の大会賞金は5万4,015ドル(約790万円)に過ぎなかったが、賞金以外の収入が700万ドル(約10.2億円)を超えたためだ。

アン・セヨンは「必ずしも方法は広告だけではない。ただ、経済的な報酬を十分に享受できるよう、スポンサーや契約部分の制限を緩和し、もっと自由にしてほしい」と主張した。

バドミントン界ではアン・セヨンの立場を理解しつつも、マイナースポーツの特性上、やむをえない部分もあるとの意見が多い。

バドミントン協会は公式スポンサーから受け取った金額と競技用品でアン・セヨンだけでなく選手団全体を支援している。

しかし、個人的なスポンサー契約を全面的に許容した場合、無名選手やジュニア選手への支援規模が大きく減少する可能性が懸念される。

連盟も契約期間を短縮し、契約金と年俸上限額を引き上げる方案を進めてはいるという。年俸の増加率については、数字を上方修正する案と、3年目以内の選手でも国際大会で良い成績を収めた場合には例外的に増加率制限を撤廃する条項を新設する案が検討されている。

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