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2024年11月24日日曜日
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10月予定のiOS 18アップデートで「通話録音機能」導入、Appleが17年越しに決断した理由

Appleが17年ぶりに通話録音機能をiPhone 16シリーズに搭載する。iPhone 16は、日本を含む1次発売国で20日に正式に発売される予定だ。

IT業界では、iPhone 16の主要機能として生成AIシステム「Apple Intelligence」が注目されているが、多くの人々の関心を集めているのは通話録音機能だ。

Appleは2007年に初めてiPhoneを発表して以来、通話録音機能を搭載してこなかった。これは、Appleがプライバシー保護を最優先にしてきたためだ。特にアメリカでは、連邦捜査局(FBI)が複数の事件で協力を求めたものの、Appleは利用者情報の保護を理由にこれを拒否してきた。

iPhone 16シリーズに通話録音機能が追加されたことで、Appleの政策変更が注目されている。しかし、録音時には相手に通知され、通話当事者全員の同意が必要だ。この対応は、利用者のプライバシー保護を重視するAppleの方針が引き続き反映された形となっている。

通話録音機能の導入が遅れた理由は、Appleの哲学に加え、各国で異なる通話録音に関する法律や規制を考慮する必要があったためだ。

例えば韓国では相手の同意なしに通話録音が可能だが、アメリカのカリフォルニア州など一部の国や地域では、通話当事者全員の同意が必要だ。カリフォルニアでは、同意なしに通話録音を行うと最大3年の懲役刑が科される可能性がある。

iPhoneの通話録音機能は、10月に予定されているiOS 18のアップデートで導入される。また、AIを活用して録音された通話内容をテキストに変換する機能も追加され、録音データはメモアプリに保存される予定だ。

Appleが通話録音機能を導入した理由について公式なコメントはないが、AIフォン時代の到来が大きく影響している。iPhone 16シリーズのAI機能には、通訳や要約などの言語サポート機能、写真や動画の編集機能が含まれており、これらのAI機能を最大限に活用するために、通話録音や転写、要約機能も併せて提供されるとみられている。

 Appleの最高経営責任者(CEO)であるティム・クック氏は、iPhone 16の公開発表で「AIはユーザー体験の重要な要素として位置づけられている」と強調した。

写真=Apple公式サイト

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