利用客に屈辱感を与えるコンセプトの罵倒カフェの映像がソーシャルネットワークサービス（SNS）で話題となっている。
26日、香港の「サウス・チャイナ・モーニングポスト」の報道によると、このコンセプトカフェは、人気プロデューサーでありインフルエンサーである佐久間宣行氏が、東京・渋谷で9月14日から23日まで運営した罵倒カフェ「OMOKENASHI」だという。
一見、どこにでもあるメイドカフェのようだが、店内に入ると、美人メイドが「注文しろ、豚」といった屈辱的な言葉で接客をするという独特なスタイルだ。また、カフェではミシュラン一つ星を獲得した名店の総料理長・澤田州平シェフが監修した「豚脂丼」や「罵倒オムライス」などの料理が楽しめる。
豚脂丼コース（3,590円／税込み）を注文した一人の男性客は、罵倒ガールと呼ばれるメイドから「お前と同じ種族から作られた料理だ」と言われ、料理が提供されるまでの間も罵倒の言葉を浴びせられ続けた。さらに、「豚は箸を使わない」という理由で、箸やスプーンを使わずに食事を終えたと語った。
また、このカフェでは、10人の「罵倒ガール」が利用客に対し侮辱と中傷の言葉を交えた挨拶で出迎えるのが特徴だ。
佐久間宣行氏は「このカフェは顧客だけでなく、メイドにも人気がある」と述べ、「サービス業では通常、お客様に丁寧な対応が求められ、顧客から不当な要求に応じる場面が多いため、従業員もこのような役割を楽しんでいる」と説明した。
利用客は事前予約を通じて1時間のサービスを受けることが可能で、VIPサービスは、メイドがスリッパで利用客の顔とお尻を叩く特別なサービスも用意されている。中には、その様子を記念写真に収めて持ち帰る利用客もいるという。
もちろん、通常のメイドカフェのように食事を楽しみたい場合は、「罵倒NG」を申告することで、罵倒されることなくカフェを満喫できるシステムだ。このカフェを訪れた別の男性は、「本当に楽しかった。罵倒の言葉を浴びせる女性たちが魅力的で、食事も美味しかった」と感想を述べている。