かつてプロボクシング界を席巻したヘビー級元世界チャンピオンのマイク・タイソン(58歳)が、2,700万以上のInstagramフォロワーを誇り、Youtuberからボクサーに転身したジェイク・ポール(27歳)を相手に、19年ぶりの公式戦に挑む。
16日(日本時間)アメリカ・テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで行われるこの試合は、当初、7月21日に同じ会場で予定されていたが、タイソンが胃潰瘍にかかり延期された。
両者はタイソンの年齢を考慮し、通常より1分短い2分8ラウンドで試合を行う。
タイソンはヘビー級(90.719kg超)、ポールはクルーザー級(90.719kg以下)だが、ポール側はタイソンとの対戦実現のためヘビー級に挑み、グラブも10オンスより重い14オンスが使用される。
タイソンは現役時代、3団体統一世界王者になるなど、プロボクシングヘビー級を席巻したスーパースターだ。
2005年6月、ケビン・マクブライドを相手に6ラウンドで棄権し、TKO負けをして引退した後、2020年11月に4階級を制覇した元王者、ロイ・ジョーンズとのエキシビションマッチでリンクに上がったことはあるが、それ以降リングで見る機会はなかった。
なお、タイソンの戦績は50勝(44KO)6敗、2無効試合、ポールの戦績は10勝(TKO)1敗だ。
両者の年齢差はこの対決において何よりも注目を集める点だ。1962年に48歳のアーチー・ムーアと20歳のカシアス・クレイ(モハメド・アリ)の試合が行われたことがあるが、タイソンとポールの年齢差はなんと31歳だ。
ブックメーカーは、20代後半と若く、体力があるポールが勝利するとの予想が優勢だが、14オンスグローブを使用するなど、タイソンに有利な条件も多い。
なお、この試合は動画配信サービス「Netflix」で独占ライブ配信される。