母犬と兄弟がすべて真っ白な中、緑色の毛並みで生まれた1匹の子犬が米国で注目を集めている。
米メディア「ピープル」などの報道によると、今月3日、ミシシッピ州ハンコック郡に住むアニス・トゥーリー氏の飼育するピットブル犬「パール」が5匹の子犬を出産した。
5匹のうち1匹だけが緑色の毛並みで誕生し、飼い主のトゥーリー氏は驚きを隠せなかったという。出産直後は羊水で濡れていたため気付かなかったものの、他の子犬との比較で明らかな違いが確認された。
羊水を拭き取った後も緑色は消えず、トゥーリー氏がネットで調査したところ、母体の羊水に含まれる胆汁色素「ビリベルジン」が子犬の毛に染み込んだことが判明。この色素は、人体でも内出血の際に緑色を呈することがある。
ビリベルジンによる緑色の毛は自然に抜け落ち、最終的には他の子犬同様の毛色になる見込みで、健康上の問題はないとされる。
トゥーリー氏はこの珍しい緑色の子犬を「フィオナ」と命名。これは映画『シュレック』に登場する、オーガの呪いを受けた「フィオナ姫」にちなんだものだ。