中国福建省莆田市で、15歳の少年が行方不明となった後、溺死体で発見される事件が発生し、中国国内で大きな注目を集めている。
現地メディア「新華社通信」によると、9月9日、莆田市城厢区華亭鎮で15歳の周(チョウ)君が行方不明となった。家族はオンライン上で捜索チラシを公開し、周君が学校を出た後、自転車で華亭鎮の游来(ユウライ)付近に向かい、川岸に自転車を置いたまま姿を消したと伝えた。警察に通報したものの、数日間行方は分からないままだった。
周君の親戚は「監視カメラの映像では、彼が自転車を置いた後、他の場所に移動する様子は確認できなかった」とし、「彼は自転車の近くで姿を消した」と語った。
事件の背景には、学校内での出来事が影響した可能性が指摘されている。彼の叔父によると、周君は学校で女子生徒との交際を理由に、その女子生徒の親から職員室で平手打ちを受けたことがあった。この出来事の後、家族は彼の電子機器を取り上げており、彼の精神状態は良くなかったという。
捜索活動が続けられる中、9月11日、周君が最後に目撃された川岸付近で彼の遺体が発見された。親戚は微博(ウェイボー)を通じて「子供を見つけたが、すでに私たちの元を去っていた」と伝えた。警察も彼の死亡を確認し、遺体は溺死状態で発見されたと発表した。
現在、中国国内では周君の死を巡り、学校や家族の対応が適切だったかどうかについての議論が広がっている。警察は事件の詳細な経緯を引き続き調査中だ。