24日、東京ドームで開催された「プレミア12」の決勝戦で、台湾は初めて決勝進出を果たした勢いそのまま、優勝した。
一方、「世界一」のタイトルをほしいままにしてきた日本は、まさかの地元開催での準優勝となった。
2019年から続いていた日本の国際大会での連勝は「27」で止まった。
台湾は決勝に向けてエースを温存すべく、前日23日の日本戦の先発投手を罰金2,000ドル(約31万円)を支払って、当初の林昱珉投手から陳柏清投手に変更した。
この作戦が見事に的中した。
林昱珉は4回を投げて被安打1、3奪三振、2与四球の無失点に抑え込んだ。
張奕、陳冠宇、林凱威のブルペン陣も日本打線を被安打4に抑える完封リレーで、完璧な投球を見せた。
試合は台湾1点リードの5回表1死1、2塁の場面で、3番打者の陳傑憲が日本の先発、戸郷翔征(巨人)の7球目150キロのストレートをライトスタンドへ運ぶ3ランを放ち、台湾の勝利を決定づけた。
MVPにも輝いた陳傑憲は高校時代には岡山の共生高校で白球を追った日本にゆかりのある選手だ。
台湾現地は祝賀ムードに沸いている。
頼清徳総統は自身のSNSで「英雄たちだ」と選手を称賛し、選手団が台湾に戻る際の航空機を上空で空軍戦闘機が出迎えるようにしたと明らかにした。
また、優勝記念式典の開催も予定しているという。
現地の野球ファンからは「11月24日を祝日にしよう」という声まであがっている。
韓国やアメリカ、日本を撃破しての優勝に現地は興奮を隠しきれない模様だ。