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2024年11月27日水曜日
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3.7万年前の剣歯虎の赤ちゃん、毛皮まで完璧保存の奇跡の発見!意外すぎる進化の秘密が明らかに

約3万7000年前の剣歯虎(Smilodon)の赤ちゃんの化石が、毛皮まで完全に保存された状態で発見された。

16日、ABCニュースなどの海外メディアは、ロシア科学アカデミーの研究チームが2020年にロシア極東のサハ共和国の永久凍土で発見された赤ちゃんヒョウの化石について、剣歯虎の一種であると確認したとする論文を科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表したと報じた。

今回確認された「剣歯虎」(スミロドン)は、「シミターキャット」(Homotherium latidens)属で、更新世後期(約3万5500年~3万7000年前)に生息していた個体とされている。シミターキャットは約250万年前に出現し、約1万2000年前に絶滅したと推定されている。

発見された化石は、生後約3週間で死亡したものと見られる。現代のネコ科動物であるライオン(生後3週間)と比較すると、剣歯虎は足が横に広く、手首部分に肉球がなかった。現代のネコ科動物は手首に黒豆のような小さな肉球があり、着地時の衝撃を吸収する役割を果たしているが、剣歯虎にはこの肉球が存在していなかったという。

また、脚はライオンよりも長く、首は太かった。研究チームは、このような特徴により剣歯虎が雪原で体温を維持し、厚い雪を掻き分けて容易に歩行できたのではないかと推測している。さらに、剣歯虎の耳はライオンよりも小さく、密で厚い濃茶色の毛を持っていた。この特徴により、寒冷地での熱損失を防ぎ、適応しやすかったと考えられている。

剣歯虎の口はライオンよりも横に広く、特徴的な長く大きな犬歯の成長に適応していたと推測される。ただし、今回の化石は幼体であり、犬歯が成長する前の乳歯の段階であったため、長い犬歯はまだ確認されていない。

研究チームは「これまでユーラシアで最も新しい化石は中期更新世(約77万~12万6000年前)のものだった」と述べ、「今回の発見によりホモテリウム・ラティデンスについての理解がより深まり、後期更新世(約12万6000年~1万1700年前)にもアジアに生息していたことが確認された」と説明している。

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