北朝鮮のファーストレディ、リ・ソルジュ氏のファッションセンスが話題を呼んでいる。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の妻として知られる彼女は、北朝鮮のファッションアイコンとして、特に女性たちの間でトレンドセッターとなっているとのことだ。
2018年の南北首脳会談での彼女のシンプルな無彩色コーデは多くの注目を集めたが、そこで手にしていたバッグからは、ラグジュアリーブランドへの造詣の深さが垣間見えた。
一見保守的に映るかもしれないが、おしゃれを楽しみたい気持ちは万国共通。2012年8月に撮影された写真では、リ・ソルジュ氏が愛用するディオールのバッグが話題に。チェーン付きのクラッチバッグは、ショルダーやトートとしても使える実用的なアイテムだった。
板門店訪問時には、ファッション通の間で「ディオールのディオラマライン」ではないかと噂されるクラッチバッグをチョイス。エレガントなピーチカラーのセットアップに、軽やかなバッグが見事にマッチしていた。
2018年9月20日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領夫妻との湖畔散策の際には、シャネルのバッグを手に。ブランドロゴは控えめに隠そうとしていたものの、結果的に露わになった形となった。
優雅な佇まいにラグジュアリーアイテムが溶け込む彼女のスタイルは、モダンさと品格を兼ね備えたものとして知られる。
上質な素材のチマチョゴリやワンピース、セットアップスーツを基調に、ブローチなどのアクセサリーで差し色を効かせるコーディネートが特徴的。これは北朝鮮の伝統的な価値観を守りながらも、さりげなく女性らしさを表現する手法と言えるだろう。
現在、北朝鮮では「リ・ソルジュスタイル」が大流行中とされる。美容院や衣料品店では、彼女のボブヘアやシンプルドレスを真似るスタイルが人気を集めているという。