2連覇を目指し、積極補強中のドジャースか、それとも憧れのダルビッシュが所属するパドレスか、あるいは、第3の球団か、佐々木朗希をめぐる争奪戦が日に日に過熱している。
今オフ、千葉ロッテマリーンズの承認を得て、ポスティングシステムを利用し、MLB挑戦を目指す佐々木だが、彼は球団選びにおいて、金銭的な条件以上に、より高みを目指すための長期的なビジョンを重視しているといわれている。
「MLB.com」は「佐々木は一般的な選手とは異なる長期的な視野で検討している」とし、「球団に日本人選手がいるかどうかすらあまり気にしていない」と伝えた。
現時点でロサンゼルス・ドジャースをはじめ、サンディエゴ・パドレス、テキサス・レンジャーズ、ニューヨーク・ヤンキース、ニューヨーク・メッツなど複数の球団が獲得競争に名乗りを上げているが、最有力候補としてドジャースとパドレスの一騎打ちになるのではないかといわれている。
昨年12月15日に締め切られた25歳未満の「国際アマチュア選手」との契約は、15日午前9時(米東部時間)に再開し、佐々木は同日から、交渉期間が終了する23日午後5時までの間に契約を結ぶ予定となっている。
そのため、彼が下す決定に期待感と緊張感が高まっている。
一方、複数の情報筋によると、ドジャースは6番目に面談を行い、他にもメッツやヤンキース、シカゴ・カブス、レンジャーズ、サンフランシスコ・ジャイアンツが面談を行ったのではないかといわれている。
MLBには「25歳ルール」が存在し、25歳未満の選手については「国際アマチュア選手」に分類され、契約金に上限が設けられている。
そのため、球団側としては、昨季メジャーリーグに進出した山本由伸(ドジャース)や今永昇太(カブス)よりもはるかに安価で契約を結ぶことができるのも、獲得競争が激化している一因だ。