2日(日本時間)MLBのデータ分析サイト「FanGraphs.com」は、ロサンゼルス・ドジャースの「投手」大谷翔平の2025シーズンについて、139と1/3イニング、10勝7敗、防御率3.49を記録し、2023シーズンと同等の活躍を見せると予想した。
投手としての勝利貢献度(WAR)は2.8と予想され、WAR5.4の「打者」大谷に比べると、控えめな数字である。
しかし、合算したWAR8.2はニューヨーク・メッツのフアン・ソトや同僚のムーキー・ベッツを上回る堂々の1位だ。
2018年にロサンゼルス・エンゼルスでMLBデビューを果たした大谷は、リハビリ期間を除き、投打二刀流で活躍してきた。
ドジャース移籍前の2023年9月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、2024シーズンは打者専念を決めた。
そして、打者としてMLB史上初の「50本塁打、50盗塁」という快挙を成し遂げ、チームのワールドシリーズ制覇にも貢献した。
大谷は打率3割1分、54本塁打、59盗塁、130打点という好成績を残し、リーグMVPにも選出された。
現在、大谷は投打二刀流への再挑戦に向けたトレーニングを続けている。
久々に「投手」大谷が見られることにファンは開幕前から期待に胸を躍らせている。
エンゼルス時代の2022年に15勝9敗、防御率2.33を記録し、翌年も10勝5敗、防御率3.14で2年連続の2桁勝利をあげた。
大谷は投手としてもMLB通算で86試合、481と2/3イニング、38勝19敗、防御率3.01という実績を残している。
一方、ドジャースとしてはマウンドへの復帰は慎重に進める意向だ。
大谷自身も、ロバーツ監督も、万全の状態になるまでは登板しないと明言しており、ゴームスGMも「ポストシーズンが行われる10月にベストの状態でいられるように長期的な視点で見ていく」と話している。
なにより、大谷の最大の目標はワールドシリーズ2連覇だ。
メディアとのインタビューで大谷は「毎年チャンピオンは誕生するが、ワールドシリーズ連覇を達成したチームは多くない」とし、「それだけ難しいことだと思う。だからこそ、一番挑戦したいことだ」と力強く語った。