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2025年01月18日土曜日
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「1万人に1人の難病」脳卒中と誤診された「片麻痺性片頭痛」の症状とは?

引用:ザ・サン
引用:ザ・サン

レオナ・ハグリーブス(26)氏は昨年、脳卒中の疑いのある症状を経験した。突然左目が見えなくなり、身体の左側に力が入らず、言葉がもつれて死ぬかもしれないという恐怖感が押し寄せてきたのだ。誰もが脳卒中だと思ったが、検査結果は片頭痛だったという。

英紙「ザ・サン」によると、レオナ氏の診断名は片麻痺性片頭痛(hemiplegic migraines)である。片麻痺性片頭痛は脳卒中と類似の症状を引き起こすという。3ヶ月経った今でもレオナ氏は、2〜3週間に一度、激しい片頭痛を経験している。彼女は「通常の偏頭痛は1日ほどで消えると思われているが、私が経験する片頭痛は長い時で1週間近く続く」と説明した。

一度片頭痛が起きると筋肉が弱まり、杖を使わなければ歩けないという。レオナ氏は「もうフルタイムで働くことができず、友達に会うために家を出ることも難しい」と語った。彼女は、13歳の時に初めて片頭痛を経験したのだが、当時も左目の視界がぼやけたという。時間が経つにつれ片頭痛は消え、その後10年間は片頭痛に悩まされることなく生活をしていたのだが、昨年10月に再び症状が現れたという。

勤務時間を週3日に減らさなければならないほど日常生活が困難になったが、レオナ氏はこれを乗り越えようという強い意志を示した。現在、彼女はロンドンにある国立片頭痛センターで症状管理に役立つさまざまな治療法を試みている。

1万人に1人が経験

片麻痺性片頭痛は片頭痛の一種で、片頭痛の症状に加え、身体の片側の筋肉が弱まる症状を引き起こす。筋肉の弱化は通常、片頭痛の前兆段階で発生し、感覚や視覚、言語の変化を伴うこともある。片麻痺性片頭痛には遺伝的要因と関連がある「家族性片麻痺性片頭痛」と、家族歴や遺伝的関連がない人に無作為に発生する「散発性片麻痺性片頭痛」がある。家族性片麻痺性片頭痛は通常、染色体優性で遺伝することが知られており、これに関連して3つの遺伝子変異が確認されている。

レオナ氏が経験したように、片麻痺性片頭痛は脳卒中と似た症状が現れる。身体の片側の筋肉が弱まり、ピカッと光る何かが見えたり、複視など視界に変化が現れ、顔や四肢に感覚がなくなり、話すのが難しくなるなどの症状だ。これらの症状は通常1時間から数日間続くが、稀に4週間近く続くこともある。

研究によれば、片麻痺性片頭痛は1万人に1人の確率で現れると推定されている。治療は他の片頭痛と同様に、患者の病歴や個々の症状を考慮して薬物で症状を軽減することができる。片頭痛の症状は、通常数日後には完全に消えるが、稀に数週間続くこともあり、精神的、身体的に大きな負担を与えることがあるため、適切な治療を受ける必要がある。

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