昨年、韓国の夏の気温が40度を超える可能性があると予測し、記録的な猛暑を警告した啓明大学環境工学科キム・へドン教授の最新発言が注目を集めている。
![引用:ニュース1](https://contents-cdn.viewus.co.kr/image/2025/02/CP-2022-0028/image-e4698a3b-0a00-4a16-a486-9b1c2eb5980c.jpeg)
キム教授は今月5日、CBSラジオ『キム・ヒョンジョンのニュースショー』に出演し、「今年は3月からかなり暖かい日が続くと考えられる」とした上で、「昨年、韓国の夏は実質4月から11月まで続くと言ったが、今年も同じような傾向が見られるだろう」と述べた。また、「韓国の気候は亜熱帯化が進んでいる」と指摘し、「月平均気温が10度以上の月が8カ月以上続く場合を亜熱帯気候と呼ぶが、韓国の気候が亜熱帯に近づいている」と強調した。
世界的に夏の気候予測のデータが正確に出ていない中、キム教授は慎重な姿勢を示しつつも、「しかし、今年の気候の特徴を考えてみると、2020年以降、2016年から3年間はラニーニャが続き、世界中で極端な異常気象を引き起こした。その後はエルニーニョとラニーニャが交互に発生してきた」と説明した。
さらに、「今年は春からエルニーニョとラニーニャ現象が消え、久しぶりに中立的な気候状態に入る。この状態では、どのような気候が現れるのか非常に興味深い。結局、自然変動の影響が少なくなるほど、地球温暖化による海水温の上昇がより顕著に表れる可能性がある。そのため、世界的に見ても、特定の狭い地域を除いて、夏の気候は非常に暑くなると予想される。これは誰もが想像できる状況だ」と付け加えた。
![引用:ニュース1](https://contents-cdn.viewus.co.kr/image/2025/02/CP-2022-0028/image-020162c1-a41c-467d-b4f1-4bca457c1371.jpeg)
韓国では近年、春と秋が短くなり、夏が長くなる気候変化が顕著に現れている。気象庁の分析によると、1912年から2020年までのデータを調査した結果、夏の期間は20日延びた一方で、冬は22日短くなった。その結果、夏は118日と年間で最も長い季節となり、秋は69日で最も短い季節となった。
季節の始まりにも変化が見られる。春と夏の訪れはそれぞれ17日、11日早くなり、秋と冬の到来はそれぞれ9日、5日遅くなった。こうした傾向は、夏が長くなり冬が短くなっていることをより鮮明に示している。
専門家たちはこの変化を地球温暖化の影響と見ており、温室効果ガスの排出増加による気温上昇が季節の変化を引き起こしていると指摘する。気象庁の「国家気候変動標準シナリオ」によれば、21世紀後半の2090年代には夏の期間が173日となり、現在より約60日長くなると予測されている。
こうした気候変化は、生態系や農業、日常生活にさまざまな影響を与える可能性がある。例えば、農作物の栽培時期の調整、エネルギー消費パターンの変化、健康管理などの分野で新たな対策が求められる。今後も、気候変動に対する継続的なモニタリングと積極的な対応が必要とされる。