ホーム トレンド おもしろ 「こうなればよかったのに」物議を醸したアメリカとウクライナの首脳会談、あるディープフェイク動画が話題に【動画あり】

「こうなればよかったのに」物議を醸したアメリカとウクライナの首脳会談、あるディープフェイク動画が話題に【動画あり】

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物議を醸した米国・ウクライナ首脳会談で、米国のドナルド・トランプ大統領がウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の前で「(戦争を終結させる)カードは何もない」と圧力をかけると、ゼレンスキー大統領が数十枚のカードを取り出す映像が注目を集めている。

9日、オンライン上で拡散されたこの映像は、険悪だった実際の会談場面に続けて作られた「ディープフェイク動画(AI技術を活用した偽動画)」だ。先にゼレンスキー大統領が激怒してトランプ大統領を殴るディープフェイク動画が広まったのとは対照的に、両国首脳が和やかに笑い合う雰囲気で、実際の会談もこのようであればよかったという反応も出ている。

ディープフェイク動画を見ると、ウクライナにはカード(対策)がないのではないかというトランプ大統領の圧力に対し、ゼレンスキー大統領は突然数十枚のカードを取り出し、微笑みながら「ジャグリング(空中に複数の物を投げたり取ったりする技術)」を始める。すると、トランプ大統領は大笑いし、同席したJ・D・ヴァンス米副大統領も口からカードを次々と出し始める。

その後、トランプ大統領がカードをシャッフルしながら「平和(PEACE)」という文字が書かれたカードを裏返して見せると、会談場にいた全員が両手を挙げて歓声を上げ、祝福するかのようにカードが空中に舞う場面で締めくくられる。

実際には、トランプ大統領とゼレンスキー大統領は、先月28日(現地時間)の首脳会談で公然と言い争い、衝突した経緯がある。

トランプ大統領が要求した鉱物協定に署名するため訪米したゼレンスキー大統領は、平和協定の締結時にロシアの再侵攻を防ぐための安全保障が重要だと強調したが、トランプ大統領は事実上、米国の要求通りに協定を結ばなければ交渉から撤退すると圧力をかけた。また、ゼレンスキー大統領がロシアのウラジーミル・プーチン大統領は信頼できないと反論すると、ヴァンス副大統領まで「ゼレンスキー大統領は無礼だ」と強く非難した。

会談当時、トランプ大統領は声を荒げてゼレンスキー大統領を批判した。米国の安全保障支援に言及し、「米国の支援がなければ(ウクライナは)2週間で敗北していただろう。感謝すべきだ」と述べ、「我々がいなければ、あなたには(戦争を終結させる)カードは何もない。和解するか、さもなくば我々は撤退する」と言い放った。ヴァンス副大統領も「トランプ大統領に感謝すべきだ。一度でも感謝の言葉を述べたことがあるのか」と同調した。

米紙「ニューヨーク・タイムズ(NYT)」は「カメラの前でこれほど厳しく訪問国の指導者を非難した米大統領はいなかった」と報じた。その後、SNS上では会談中にゼレンスキー大統領がトランプ大統領に殴りかかるディープフェイク動画が拡散する事態も起きた。

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