引退宣言するハリウッドスターたち
お金も名誉も手に入れた人たちが
芸能界を去る本当の理由とは
近年、引退を宣言するハリウッドスターが増えている。
俳優であれば誰でも夢見るであろうハリウッドで優れた地位を占めており、ファン層も広いことから、このような宣言に疑問を持つ人が多いはずだ。
今日は、お金と名誉の両方を手に入れたハリウッドスターたちの引退理由とは何なのかについて調べてみようと思う。
14日、映画「ハリー・ポッター」のハーマイオニー役で有名なエマ・ワトソンは芸能界引退を発表した。
彼女はイギリスの雑誌社とのインタビューで「私はすべてが非常に速く変化していく仕事をしていたため、時間をかけて決めた引退はとても大きな決断のように感じる」と引退の心境を打ち明けた。
エマ・ワトソンが最後に出演した作品は、なんと4年前に公開された映画「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」である。
この作品以降、エマ・ワトソンは演技活動よりも広告撮影や作品製作に力を入れてるのだ。
また、演劇の脚本を書く文芸創作の修士課程も修了している。
実は以前から、エマ・ワトソンは引退に関して話していた。
彼女は「閉じ込められているような気分だった。作品を前にして『これはあなたの視点と一致しているか』という記者からの質問を受けなければならず、製作プロセスに関わっていないにも関わらず、作品の顔や代表者として振舞うのはとても難しかった」と明かした。
エマ・ワトソンは監督や作品が求める受動的な役割ではなく、より能動的な役割を望んでいたのではないだろうか。
おそらくこのような理由により、活動をしていなかった期間中に作品製作や脚本創作に関する勉強をしたのではないかと考えられる。
これについて、エマ・ワトソンは「戻って文章を書いて勉強し、カメラの後ろに立つということは私にとって恐ろしいことだった」と率直な気持ちを告白した。
しかし「(引退して)本当にうれしい。 以前は思いつきもしなかったような方法で、自分自身の声と創造的な空間、主権を持つようになった感じがする」といい、演劇と演技の本質に気づいたような様子を見せた。
もうカメラの前に立って演技するエマ・ワトソンを見ることはできないが、いつか監督エマ・ワトソン、あるいは作家エマ・ワトソンとして再会できることを願い、彼女の新たな一歩を応援していこう。
さらに最近、芸能界引退を発表した女優がもう一人いる。
代表的なハリウッド女優、アンジェリーナ・ジョリーである。
彼女は最近のインタビューで、「自分はハリウッドは浅い場所であると考えていて、もし今この業界に入ったとしたら絶対に女優にはなってなかったと思う」と、やや衝撃的な発言をした。
また「世界のあらゆる場所の中でも、ハリウッドは健全な場所ではない」と言い、ハリウッドへの非難を惜しまない様子も見せた。
このように真正性を追求していきたいと明かしたアンジェリーナ・ジョリーは最近、カンボジアを愛する気持ちを表現したりもした。
彼女はカンボジアという国を知ってから「もう社会生活ができない」と言い、「私の親友はみんな難民である」と冗談を交わした。
女優としての活動期間中に元夫のブラッド・ピットとの離婚訴訟で辛い思いをしてきただけに、さらに芸能界に対する否定的な気持ちを表現したものだと考えられる。
アンジェリーナ・ジョリーの意見は尊重するが、あまりにも優れた女優であるため、長い月日が過ぎた後でもハリウッドに戻ってきてほしいものだ。
上品な雰囲気が特徴的な女優のグウィネス・パルトローも引退を示唆した。
彼女は2019年の「アベンジャーズ:エンドゲーム」以降、活動をしていない。
これに関してグウィネス・パルトローは「私はきっと公の場から消えるだろう」、「誰も二度と私を見ることができないはずだ」という強烈な言葉を残している。
こう言った理由には、幼い頃の成功体験が大きな影響を与えたと考えられる。
実際に以前「若い年で手に入れたこの最高の栄光(アカデミー主演女優賞)がむしろ毒となり、『これから私は何をすべきか』という虚無感の沼にはまってしまった」と明かしたこともある。
このように芸能活動への疲れにより引退するという言葉を証明するかのように、グウィネス・パルトローは事業家へと変身を遂げ、新しい人生を送っているという。
しかし、最近あるインタビューで「ビジネスのために今すぐ演技を始めるのはとても難しいと思う。でも、ロバート・ダウニー・ジュニアならいつでも私のことを呼び戻すことができだろう」と驚きの発言をした。
以前、二人は「アイアンマン」シリーズで夫婦役を演じただけに、グウィネス・パルトローがロバート・ダウニー・ジュニアのことを強く信頼しているようだ。
いつか「アイアンマン」で二人の俳優が再会できる日を楽しみにしている。