「娘の安全のために」… 娘の頭に防犯カメラを取り付けたパキスタン人父親

最近、パキスタンの男性が娘の安全を守るため頭上に防犯カメラを設置した様子を捉えた動画がSNSで大きな話題になっている。

「WION」など海外メディアによると昨年9月、X（旧Twitter）に「次世代セキュリティ対策（next level security）」というタイトルで公開された。動画にはイスラム教の伝統的な服装を着ている女性A氏の頭上に防犯カメラが取り付けられており、彼女はこれについてインタビューに応じた。

取材者が「誰がこのカメラを設置したのか」と尋ねると、A氏は「父は私がどこへ行くのか、何をしているのか、すべてを把握できるようにカメラを設置しました」と説明した。また、カメラ設置について反対したかどうかについて問われると、彼女は反対しなかったと答え、娘を守るための父親の意見を尊重したと語った。彼女は父親を「プライベートな警備員」と呼び、「カメラのおかげで父が常に私のことを見守れる」と語った。

A氏はカラチ（A氏が住んでいる地域）で女性の安全が保障されておらず、女性殺害事件が発生している現状について触れ、犯罪を防ぐためにこの方法を採用したと説明した。「事件は他人に起きることだが、私にも起こりうる。誰もが安全を保障されているわけではない」と彼女は語った。

この動画は1万8000回以上再生され、ネット上では「まさにShe-She TV（CCTV – 防犯カメラ）」「後ろから襲われたら対応できないのでは」「ここまでデジタル化する必要があるのか」「姫（娘）の頭に王冠（防犯カメラ）を載せた父親」といったコメントが寄せられた。「パキスタンならではの出来事」「パキスタンの状況を考えれば驚くことではない。ただし、万が一の際に父親が即座に対応できるかは疑問だ」といった意見もあった。